贈与税よりも相続税の方がお得
贈与税よりも相続税の方がお得
相続が発生して遺産を承継した場合には相続税を支払わなければならない場合がありますが、生前贈与で財産を処分していれば支払う義務はありません。
基本的に本人が生きているうちから財産を処分するよりも、亡くなってから分配した方が税金が安くなるのでお得です。兄弟姉妹が3人おり3000万円の遺産を承継した場合には、3000万円プラス1800万円の4800万円が基礎控除とされているため非課税です。
一方で本人が生きているうちに1000万円ずつを贈与すると、1人あたり230万円ほどの税金が発生してしまいます。基本的には本人が亡くなってから遺産を分配した方が税金が安くなりますが、基礎控除額を超えるような場合には贈与税を支払った方がお得というケースもあります。
基礎控除額を超えた場合の相続税の最低税率は10%なので、他の特例などを利用せず課税対象となった場合には贈与税を支払った方が経済的です。本人が生きているうちに財産を処分するかどうかは、専門家である税理士と相談しながら状況に応じて決めるとよいでしょう。
生前贈与によって相続税が減税できる理由とは
日本では遺産相続をおこなうには必ず相続税が必要です。これはお金だけでなく土地・家屋も対象となり、その税率は約20%~40%と定められています。中には税金を納めることが出来ない場合があり、その時は土地・家屋ともに没収されてしまいます。
この問題を避けるために昨今は生前贈与をおこなう方が多く、減税を実現して円満な相続を可能としています。生前贈与ならなぜ減税となるのか、それは贈与税のみとなるからです。
この贈与税はどのようなものであっても一律5%しか税金が掛からないので、大幅な節税に努められるというわけです。
また家屋であれば名義人変更ということになるため、この場合は一切税金が掛からないのも特徴です。生前贈与という形で相続をするには家庭裁判所に申告しなくてはいけないので、弁護士または司法書士の力を借りることになります。
お仕事の依頼料は必要となりますが、それでも税金よりもお安い費用なので依頼するメリットは十分にあります。