確定後にやるべき手続き
確定後にやるべき手続き
年金受給停止や住民票抹消の届け出をしたりお葬式の準備をしたり故人が暮らしていた家に行って遺品整理をしたり免許やパスポートを返納したりなど、家族が亡くなった後に速やかに済ませなければならない手続きは山ほどありますが、その中でもいちばん大変なものと言えば相続ではないでしょうか。
故人が保有していた金融商品や不動産などの名義変更をしたりクレジットカードの解約をしたり自動車所有権を移したりなど、相続確定後にやるべき手続きは数多くありますので、相続人が集まって早めに遺産分割協議を進めて確定させる必要があります。
遺言書があれば協議がスムーズに進みますが、遺言書が残されていなかったり兄弟が多かったりすると話し合いが進まず協議が難航しがちです。長男が出しゃばってきたり故人に借金があったり絶対に売れないであろう不動産が残されていたりして問題が複雑化しているなら、法律のプロである弁護士に相談するのが安心でおすすめです。
話し合いで相続分を確定させることができる
一般的に、相続の規定は民法に規定されていますので、何もない状況のときにはここに書かれている法定相続分で分配しなくてはいけません。
ただ、必ずそういった規定に従わなくてはいけないわけではなく、権利者同士で同意が存在する場合には、その割合で手続きを進めていくことが可能です。
これを、遺産分割協議と言います。遺産は、残された家族の共有財産と認識されるのが一般的です。その財産上の権利を、どういった形で分配していくのかを取り決めなくてはいけません。遺産分割協議を行うときには、そこに参加している人達の同意をきちんと得て、それを証明書として残しておく必要があります。
話し合いを行った結果、まとまらなかったときには当然法的な手段に従う可能性も存在します。反対に、話し合いの中で円満に解決ができたときにはその協議書を残しておいて、証明書としてしかるべきところに提出しておけば相続の効果を発揮することができるようになります。